ビデオ会議

「遠隔支援」と「ビデオ会議」の違いは?

遠隔支援とビデオ会議は一見似ている部分もありますが目的や役割などが異なります。
遠隔支援はインターネットを通じて技術的なサポートや指示を受けて現場の問題や作業効率の向上を図ることを目的としていますが、ビデオ会議は音声と映像で情報共有やコミュニケーションを行い会議や商談を行うことが目的となるため異なります。それぞれの目的や用途、使用するシステムの違いなどをまとめましたのでご参考にしてください。

遠隔支援とは

遠隔支援は遠隔地から現場の作業者にリアルタイムで支援や指示を行う仕組みです。
物理的に現場にいなくても遠隔から現場をサポートすることで現場で発生する問題を迅速に解決し作業の効率化、コスト削減を行うことが可能です。 現場に高度な知識や技術の共有を遠隔から双方向に支援を行うことができるため現場の効率化を図る効果があります。

遠隔支援の目的

物理的に遠隔地にいる作業者やスタッフに迅速に効果的な技術的サポートを提供し現場の問題を解決することです。
専門家や管理者が現場にいなくても遠隔から的確な指示や支援を行うことで現場の負担を軽減するとともにコスト削減や作業の効率化を可能にすることが目的です。

遠隔支援の活用用途

・作業内容を遠隔から専門家や熟練者が指示、支援
・現場の状況確認、記録保存、作業手順確認などの作業補助
・設備やシステムの定期点検や保守作業を遠隔サポート
・遠隔地の従業員に教育、研修で遠隔指導

遠隔支援に必要な技術

・リアルタイム通信による双方向の通話機能
・現場を鮮明に写真撮影、動画録画を行う機能
・画面共有、指示機能、リモート操作機能
・作業手順の表示や作業エビデンスの保存
遠隔支援

ビデオ会議とは

ビデオ会議は、インターネットや通信ネットワークを介して音声と映像をリアルタイムで送受信し遠隔地の人々が対話や情報共有を行う方法です。 お互いの表情や動作を確認しながら対面に近いコミュニケーションをとることが可能となり個人間の会話だけでなくビジネスや教育の現場でも幅広く活用されています。

ビデオ会議の目的

物理的に離れた場所にいる人々とリアルタイムでコミュニケーションをとることです。
会議やプレゼンテーション、商談などを効果的に行うことができ時間とコストを節約しながら議論や意思決定を迅速に行うことが目的です。

ビデオ会議の活用用途

・進捗報告や情報共有、意見交換などの社内会議
・顧客やクライアントとの商談・打合せ
・ウェビナーによる教育・研修
・遠隔地との採用面接

ビデオ会議に必要な技術

・リアルタイム通信による双方向の通話機能
・会議中に資料を表示するための画面共有機能
・セミナー機能
ビデオ会議

まとめ

インターネットを活用したリモートコミュニケーションの手段ですが目的と活用シーンが異なり、必要とする技術やシステム機能も異なるため、利用目的に応じた選択が重要です。
  遠隔支援 ビデオ会議
目的 遠隔で現場のサポートや問題解決を提供 コミュニケーションや情報共有、意思決定
活用用途 トラブル対応、定期点検、保守作業、遠隔操作、メンテナンス支援、教育研修 社内会議、商談・打ち合わせ、教育・研修、採用面接
必要機能 ビデオ通話、写真動画撮影、指示機能、リモート操作、情報表示機能 ビデオ通話、資料表示
参加者の役割 支援をする側と受ける側が明確に分かれる 全員が対等に情報共有や議論を行う
表示映像の対象 現場の状況映像(作業者目線) 通話相手の顔